がん免疫療法の費用はいくら?相場・内訳・治療別の違いをわかりやすく解説

記事の監修
グランソール奈良 院長辻村 貴弘
<経歴>
| 2000年3月 | 奈良県立医科大学大学院薬理学専攻修了 |
|---|---|
| 2001年4月 | グランソール奈良開設 院長に就任 |
| 2005年3月 | 医療法人拓誠会 辻村病院 理事長に就任 |
| 2010年3月 | 京都府立医科大学大学院免疫・微生物学専攻修了 資格:医学博士、日本人間ドック学会認定医 |
がん免疫療法に関心はあるものの、
「費用が高そう」「保険が使えないと聞いて不安」
「本当に自分に合っている治療なのだろうか」
と迷われている方も多いのではないでしょうか。
標準治療だけでなく、別の選択肢や併用療法について
調べる中で、がん免疫療法にたどり着く方も多いです。
本記事では、一般的に知られている情報をもとに、
がん免疫療法にかかる費用の相場や内訳、治療法ごとの
違いを整理しながら、費用とどう向き合えばよいのかを
わかりやすく解説します。
がん免疫療法の費用に不安を感じている方へ

がん免疫療法は、近年注目されている治療法のひとつ
ですが、「費用が高額になりやすい」というイメージから、
不安を感じる方も少なくありません。
特に、標準治療に対して迷いや抵抗感がある場合、
費用面の判断がさらに難しく感じられるかもしれません。
大切なのは、金額だけで判断するのではなく、
- どのような治療か
- 何に費用がかかるのか
- どのような効果が期待されるのか
などを知ることです。
そのうえで、ご自身に最適な選択をすることが重要です。
本記事では、がん免疫療法の費用を冷静に整理し、
後悔しない選択をするための材料をお伝えします。
がん免疫療法の費用相場はいくら?

がん免疫療法を検討するうえで、
まず気になるのが全体的な費用感です。
この章では、一般的な相場や金額に幅がある理由、
「高い」と感じやすい背景について整理します。
|がん免疫療法の費用は数十万〜数百万円が目安
がん免疫療法の費用は、
治療内容や方法によって大きく異なりますが、
一般的には数十万円から数百万円程度になるケースが
多いとされています。
1回ごとの治療費だけでなく、一定期間にわたって複数回
行う場合には、総額で数百万円になることもあります。
この金額を見て「高い」と感じる方も多いですが、
まずは相場感として把握しておくことが重要です。
|費用に幅が出る理由(治療法・回数・期間)
費用に大きな幅がある理由は、
がん免疫療法が一律の治療ではないからです。
使用する免疫細胞の種類、治療の回数や期間、
患者さんの状態に応じて必要な工程やコストが
変わります。
そのため、インターネット上の一部の金額だけを見て
判断するのではなく、「自分の場合はどうなのか」
という視点で考えることが重要です。
|「高い」と感じやすい理由と背景
がん免疫療法は自由診療が中心となるため、
保険診療に慣れていると、どうしても高額に感じやすく
なります。
また、治療内容が目に見えにくく価値が分かりづらい
ことも、不安を強める要因のひとつです。
費用の内訳を知ることで、「なぜこの金額になるのか」
を理解しやすくなります。
がん免疫療法の費用内訳とは?

がん免疫療法の費用は、単に「治療費」だけで
構成されているわけではありません。
この章では、治療前から治療後まで、どのような工程に
費用がかかるのかを具体的に見ていきます。
|治療前検査・診察にかかる費用
がん免疫療法を行う前には、血液検査や診察など、
患者さんの状態を詳しく確認します。
これらの検査は、治療が適しているかを判断するために
欠かせない工程であり、その分の費用が発生します。
|免疫細胞の培養・加工にかかる費用
免疫細胞治療では、患者さん自身の血液を採取し、
細胞を分離・培養・活性化する工程があります。
この過程には専門的な設備や技術が必要であり、
費用の大きな割合を占める部分です。
|治療後のフォロー・経過観察費用
治療後も、体調や効果の確認、必要に応じたフォローを
行います。
がん免疫療法は「治療して終わり」ではなく、
継続的な経過観察が重要とされており、
そのための費用も含まれます。
治療法別|がん免疫療法の費用の違い

がん免疫療法にはいくつかの治療法があり、
それぞれ特徴や費用が異なります。
この章では、代表的な治療法を例に、費用面の違いと
選び方の視点を解説します。
|免疫細胞治療の費用目安
免疫細胞治療は、患者さん自身の免疫細胞を
利用する治療法で、細胞の種類や治療回数によって
費用が異なります。
比較的オーダーメイド性が高いため、
事前にしっかり説明を受けることが重要です。
|免疫チェックポイント阻害薬との違い
免疫チェックポイント阻害薬は、
保険適用となるケースもある治療法です。
一方で、副作用や適応条件があるため、
すべての方に適しているわけではありません。
費用だけでなく、治療の特徴や考え方の違いを理解する
ことが重要です。
|治療法によって向いている人・考え方の違い
どの種類のがん免疫療法が適しているかは、
がんの種類や進行状況、これまでの治療歴によって
異なります。
費用だけでなく、「どんな目的で治療を考えているのか」
を整理することが、後悔しない選択につながります。
*がん免疫療法についてもう少し具体的に知りたい方へ。
治療の考え方や費用の目安をまとめた資料をご用意しています。まずは情報収集として、ご覧ください。
保険は使える?がん免疫療法と自由診療の考え方

費用を考えるうえで避けて通れないのが
「保険が使えるのか」という点です。
この章では、がん免疫療法が自由診療となる理由や
標準治療との違いについて整理します。
|がん免疫療法は原則自由診療
多くのがん免疫療法は、
現在の制度では自由診療として提供されています。
そのため、健康保険は適用されず、
費用は全額自己負担となります。
|標準治療と自由診療の違い
標準治療は、効果や安全性が一定の基準で評価され、
保険適用となっている治療です。
一方、自由診療は新しい技術や個別性の高い治療が多く、
選択肢が広がる反面、費用面の判断が必要になります。
|「保険が使えない=意味がない」ではない理由
保険が使えないからといって、
治療の価値がないわけではありません。
治療の目的や考え方が自分に合っているかどうかを
基準に、冷静に検討することが重要です。
費用だけでの判断は注意?後悔しないための考え方

がん免疫療法は費用が高額になりやすいため、
金額だけに目が向きがちです。
この章では、後悔しない選択をするために
知っておきたい考え方や判断の軸をお伝えします。
|治療効果に個人差がある理由
免疫の働きや体の状態は人それぞれ異なるため、
同じ治療を受けても結果が同じとは限りません。
この点を理解した上で検討することが必要です。
|家族に相談する前に整理しておきたいポイント
治療の目的、費用の目安、自分が大切にしたい価値観を
整理すれば、家族との話し合いもスムーズになります。
*がん免疫療法を選択肢として考えている方へ。
免疫細胞治療の費用や治療の流れ等をまとめた資料をご案内しています。ご本人だけでなく、ご家族と相談する際の資料としてもご活用ください。
がん免疫療法を検討するタイミングとは?

がん免疫療法を考え始めるタイミングは人それぞれ。
この章では、実際に多いタイミングの例を挙げながら
自分にとって無理のない考え方を整理します。
|標準治療と併用を考えるケース
標準治療を受けながら、補完的な選択肢として
がん免疫療法を検討する方もいます。
たとえば、手術や抗がん剤治療、放射線治療を続ける
中で、「体への負担を少しでも抑えたい」「治療後の
体調や免疫力が気になる」と感じるケースです。
がん免疫療法は、標準治療の代わりになるものでは
なく、あくまで併用や補完として位置づけられることが
一般的です。
そのため、自己判断で進めるのではなく、
主治医と治療状況を共有しながら、無理のない形で
検討することが重要です。
<関連記事>
|治療後・再発予防として考えるケース
治療が一段落したあとも、
「再発しないか」「今後の体調をどう保つか」といった
不安を抱える方は少なくありません。
そうした中、再発予防や体調管理の一環として、
がん免疫療法に関心を持つ方もいます。
特に、定期検査では異常がないものの、
将来への不安が強い場合や、生活の質を重視したい
と考えている場合は、選択肢のひとつとして情報収集を
始めるケースが見られます。
<関連記事>
|今すぐ決めなくていい
がん免疫療法は高額になることもあり、
人生や家族に関わる大きな判断になるため、
「すぐに決めなければならない」と感じる必要は
ありません。
迷いがある状態で無理に結論を出すと、
後悔につながることもあります。
まずは情報を集め、自分にとって何が不安なのか、
何を大切にしたいのかを整理することが重要です。
必要であれば家族や医師と相談しながら、
自分のペースで検討することが納得のいく選択に
つながります。
費用が高いと感じた方のためのQ&A

|Q1.がん免疫療法はなぜ高額になるのですか?
がん免疫療法は、患者さん一人ひとりの状態に合わせて
治療内容を設計するケースが多く、
検査・細胞培養・管理体制などに専門的な設備や技術が
必要になります。
そのため、保険診療と比べて費用が高くなりやすい傾向が
あります。
|Q2.費用に見合う効果があるのか不安です
がん免疫療法の効果には個人差があり、
誰にでも同じ結果が得られるわけではありません。
そのため、費用だけでなく、治療の目的や考え方が
自分に合っているかを重視することが重要です。
不安な点は事前に医師へ相談し、
十分に説明を受けるようにしましょう。
|Q3.家族にどう説明すればよいかわかりません
費用や治療内容について家族に説明する際は、
「なぜ検討しているのか」「何に不安を感じているのか」を
正直に伝えることが重要です。
客観的な情報をまとめた資料があると、
話し合いがしやすくなる場合もあります。
|Q4.今は決められませんが、相談や資料請求だけでも大丈夫ですか?
多くの方が、すぐに治療を決めるのではなく、
情報収集の一環として相談や資料請求を行っています。
まだ迷っている段階であっても、
選択肢を持つことは決して無駄ではありません。
まとめ:がん免疫療法の費用で後悔しないために

がん免疫療法の費用は決して安くありませんが、
内訳や理由を知ることで納得する場合も多いです。
大切なのは、費用だけで判断するのではなく、
自分や家族が納得できる選択をすることです。
まだ迷っている段階だとしても、
選択肢として情報を得ることは無駄になりません。
納得のいく判断をするための一歩として、
正しい情報を集めていきましょう。
*まだ迷っている段階でも大丈夫。
多くの方が、すぐに治療を決めるのではなく、情報収集の一環として資料をご覧になっています。
納得して判断するための材料として、お役立てください。
※治療内容や費用について詳しく知りたい方は
<関連サービス>
<参考文献>
- グランソール免疫研究所|がん免疫学領域の研究を中心にがん治療・再生医療などに役立つ研究・技術開発・人材育成
- 免疫療法 もっと詳しく:[国立がん研究センター がん情報サービス 一般の方へ]
- 再生医療について |厚生労働省
- 最新がん統計:[国立がん研究センター がん統計]
2026/02/04掲載









